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フケ予防用キャットフード

猫の体は全身が密生した毛と皮膚で覆われています。
皮膚は、体を構成する器官としては、最も大きく、体重の1/10もの重さを持っています。
皮膚の第一の役割は、外界からの微生物(ウィルスや細菌類等)、毒物、環境汚染物質、刺激物質、抗原等から身を守る盾となることです。
皮膚は、表面から表皮、真皮、皮下組織の3つの層からなっています。
表皮は、通常、一番外側から順に角質層、顆粒細胞層、有棘細胞層、基底細胞層の4つの層からなっています。
犬猫の足の裏の肉球には、角質層と顆粒層の間に淡明層という層が存在します。
表皮は、新しく生成されてから、約20~25日間を経過して順番に剥がれ落ちます。
ここでは、フケと大いに関係する表皮の構造と機能について述べ、フケの大量発生との因果関係に言及します。合わせてその予防処置を述べます。


1.表皮の構造と機能

表皮の最も内側の基底細胞層には、2種類の細胞があり、その1つのケラチノサイトという生きた細胞(核を持っている)が絶え間なく再生を繰り返しています。
この細胞が再生される度に古いものから上方に向かって押し上げられ、有棘細胞層、顆粒細胞層を経て、しだいに扁平な核のない細胞(死んだ細胞)の集まった角質層に達します。
角質層は、皮膚の目に見えている表面部分のことを指します。
この層は、20層以上の多角形の無核細胞から成る薄い層で、最外側から順に剥がれて落ちていきます。
これがいわゆる健康な状態でのフケと言われるものです。
フケのみられるこの角質層は、強靭で柔軟なバリアを形成し、顆粒細胞層とともに体から水分が喪失するのを防ぎ、外来物質または微生物が体に侵入するのを防いでいます。
角質層はデリケートで、絆創膏等のテープの貼り付けやシャンプーだけでも、表皮表面からの水分喪失の増大を来します。


2.角質層の主な機能

(1)角質が表層から持続的に剥離する物理的特性により、病原体の侵入を阻止します。

(2)この角質層内のには殺菌作用があり、抗菌性天然ペプチドの存在が、微小タンパク質として、微生物の細胞膜に作用し、殺菌する効果があります。するためと考えられます。

(3)局所薬剤や刺激物質の曝露量を減少させる機能があり、経皮的処置最小限の切開で行う手術などの際にはこのことを考慮しなければなりません。

(4)紫外線光(UV光)を吸収する働きがあり、下層組織を紫外線による酸化損傷から保護します。この機能は角質細胞中のメラニンで強化されます。
簡単に言うと、角質層が紫外線を吸収することにより、角質層よりも深い層へのダメージを防いでくれる働きがあり、日焼けすることでさらにその働きが強化されていくということです。


3.皮膚の異常とフケ

猫の皮膚は、常に外界に接しており、また被毛に覆われています。そのため、外的要因による刺激を最初にうける器官です。皮膚に異常が生じると、皮膚の20~25日毎の成長サイクル(ターンオーバー)のリズムが早くなり、大量のフケが目立つようになります。あるいは異常な脱毛が見られるようになります。
日頃、被毛の手入れを怠ると、外来生物の過ごしやすい温床となります。
すなわち、汚れや微生物がくっつきやすくなり、また、ノミやダニ(代表格としてツメダニ、ヒゼンダニ)等の外部寄生虫が住みつき、皮膚病を引き起こします。
そのほか何らかの内的な病因により体調を崩して、その結果、皮膚のバランスに変化を生ずることもあります(例えば、甲状腺機能亢進症)。
ビタミンA・E・B複合体の欠乏、必須脂肪酸(EFA)の欠乏、不適切なフードによるタンパク源・エネルギー源の栄養不足、亜鉛・銅のミネラル類の欠乏等の偏った食事により皮膚の角質化の異常が認められています。
また、極度のストレスも皮膚異常の原因のひとつと考えられます。


4.予防と栄養管理

(1)日頃のブラッシングで抜けかかった毛を取り除いてください。これによって悪い環境が取り除かれ、また皮膚の血行が良くなり、皮膚を清潔に保つことが出来ます。

(2)猫用シャンプーなどを行った場合には、かならず保湿剤等で表皮表面からの水分喪失を補ってください。

(3)皮膚病の猫のフードには、タンパク質、EFA、亜鉛、銅が高レベルに含まれた、かつ消化性の高いフードを与えてください。

(4)ライフステージにあった総合栄養食であることを再確認してください。

(5)欠乏に見合った量のサプリメントをフードに適量添加してください。過剰な添加は逆効果になることもあります。
品質の悪いフードでない限り、適正な総合栄養食で事足りるはずです。